2012/08/16
ファン・ペルシー加入で香川は?フォーメーションはどうなる?
ファン・ペルシーのマンチェスター・ユナイテッドへの加入が決定的になりました。
クラブ間でRVPの移籍合意
昨季のユナイテッドはリーグでは最終節まで争っての2位。チャンピオンズリーグはグループリーグ敗退。スコールズという高齢MFの問題。
つまり、引き分けの試合を少なくし、チャンピオンズリーグのために選手を温存しつつリーグ戦を勝つこと、そして高齢選手の頼っている部分を少なくすることが必要。そのための香川真司獲得でした。
勝ちきれない試合、なかなか点の入らない試合、守備の強い崩せない相手、引いて守る相手に対して決定的な仕事をするプレーヤーが必要で、香川ならそれができそうだし、スコールズの代わりもこなせそうだと、、、。
しかし、プレシーズンマッチでのチームの機能しなさ加減を見て、ファン・ペルシー獲得意欲を強めたのだと思う。
さて、ではフォーメーション予想を。
1 ルーニー、ロナウド、ベルバトフ(テベス)時代のユナイテッド
07-08シーズンのユナイテッドは、サイドに配したロナウドがFWのように動きやすくするためにルーニーが下がるパターンが多くあった。基本は4-4-2。MFは中央にスコールズ、キャリック、左右にロナウドとパク・チソン。
この場合、ファン・ペルシーをロナウドのようにサイドから上がれるような使い方、ルーニーがトップ、香川は当時のやや引いたルーニーの位置に。
→ボールを奪い、相手が引いて陣形を整える前に決定的なパスを送る選手として香川が最適。ボールタッチの少ないスピーディなカウンター。昨季までのユナイテッドはボールを奪ってからのボール回しが遅くて冗長だった。
2 ファンニステルローイがいた頃のユナイテッド
02-03シーズン、4-2-3-1のボランチにロイ・キーンとヴェロン。攻撃陣は右にベッカム左にギグス、中央にスコールズで、トップにニステルローイ。サイドの奥深いスペースを有効に使えていて、そのサイドから更に中に戻してバイタルエリアを有効に使うプレーも多かった。
最近はサイドチェンジも少なければ、決定的なスペースを使うこともできていない。ナニやバレンシア、エブラがサイドから攻めても詰まってからのクロスだけで効果的な折り返しが少ない。それはペナルティーエリアに飛び込む選手が少ないのも要因。
→この場合、香川はスコールズの位置。サイドにナニとバレンシア(またはヤング)を配置して、ルーニーの1トップ。香川が一番生きる位置だが、ファンペルシーがもったいない…。
3 基本控えでトップ下、またはセンターハーフ
去年同様の4-4-1-1でスタートし、香川は先発ではなく点の入らない展開で途中出場する。またはスコールズと交互にスタメン。プレシーズンマッチを見るとこれが妥当な見方。ルーニー、ファンペルシー、スコールズとのターンオーバー要員。スコールズはもうじき引退なのでポジションは取れそうだが、やはりもっと最前線に近い位置で本人はプレーしたいはず。センターハーフやるならロイ・キーンのような選手と組めれば上がりやすそうだが、クレバリーでは不安だし。
結論
ファーガソン監督は当初は現実路線の3で行くつもりだったが、プレシーズンを見てウェルベックやヤングに対する不安は募る一方だったと思う。なかなか崩せないし攻めの定型パターンがない。ボール回しも足元ばかり。元々、香川を取った時点で2がやりたかったののだと思うけど、どうも今のメンバーじゃ機能しなそう。ファンペルシーが獲得できたことで、一気に1のフォーメーションに傾くのではないか。
07-08シーズンは、ファーガソンがここ10何年かで最も求めていたサッカーを実現できたシーズンという印象があり、ファンペルシーの加入でその当時以来の力強い攻撃陣を期待できる12-13シーズンになった。
こうやって書いていると、ある意味香川の場合は贅沢な悩みというか希望は多いにあり、本当に熾烈なのはウェルベック、エルナンデス、ヤングあたりなんだなと思いました。